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by fudekodeko
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月の子の子


誰のものでもない春をすねている

春の野の袋に出入りして帰る

人間を脱いだ誰にも打ち明けず

愛を脱ぐ羽ばたこうにも泳ぐにも

なにひとつ悪い女は持たず行く

火を詰めたハンドバックを持ち歩く

どちらから行っても夢の切れたとこ

夜の樹に下げられたひと夢になる

夜を縫うつめものしたりほぐしたり

海蛇を腕に縫いつけ握手する

散りぢりでよければ青い空のほう

坂道をくだって行こう散りながら

もうなにもないこと隠す箱のふた

隠しごと蓮の花から現れる

右耳をかんぐっている左耳

牛の耳じっとわたしを見つめてる

後ろ耳こぼさぬようにせわしなく

まず神がひとくち飲んでからの水

終電の最後に神が降りてくる

茶箪笥に隠した神が見当たらぬ

昼の音すいこまれていく居間の方

落ちる音して空ゆっくりととじていく

ねむる水遠ざかる音聴いている

こぼれたらもう戻れない海の旅

海と空つないでわたしちぎれそう

なにの線わからぬままにつながれて

ひきとめよつなぎとめよと騒ぐ風

気の強いラジオはぶってもかまわない

またひとつ足をつたって出ていった

重い水だれかをずっと待つうちに

金色の船を返してくれぬ海

みずうみをみぎにひだりにころがして

あの山に埋めた男が呼んでいる
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by fudekodeko | 2009-03-16 22:43
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